千回振り出しても、まだ苦いから「センブリ」というのだそうだ。
白いかわいい花はその苦さで身を守っているのだ。
私たちは「苦さ」は本能的に避けるのだろう。
幼いころ、「苦味」を美味しいと感じたことを思い出せない。
コーヒーを口にして、「うっ!』となり「ぺっぺ」と吐き出した思い出、胃薬の苦い粉が口いっぱいに広がり耐えられない味の思い出ばかりだ。
大人になって、コーヒーやビールを飲むようになり、苦みのある山菜や野菜、柑橘類の皮が好物になった。苦味は渋みや酸味とも合わさって、舌に刺激し、食欲を増し、口や胃、体を活性化するように感じる。加齢とともに衰える身体能力とは反比例して、微妙な苦味の感じ方は鋭敏に成長しているように感じるのだ。
このセンブリをドクダミとともにお茶代わりに飲まれる先輩がおられる。
私は未だ未熟でお茶代わりに飲めないが、いつか飲めるようになるのだろうか。
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10月末撮影 |
この、センブリ、頭皮への効果が認められ、毛髪の発生、成長の薬として販売されている。苦味はやはり細胞を活性化させるのだろう。