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2011/06/26

2011-06-26:ホコリタケ


















「ホコリタケ」と言います。
数週間前は、こんなふうな茶色じゃなく真っ白でした。
木々の下で、小さな草たちに混じる白いドームはかなりの違和感で。
キモチの悪さにケケケと笑って見守っていたら、
小石と間違うような風貌になっていました。

割ってみると、中は濃い灰色をしています。
「毒キノコっぽいよね〜」と母は言っていたのですが、
調べてみると、どうやら食べられるらしいのです。
それも、「キモチ悪い〜」と喜んでいた白い幼菌のころだそう。
ナマだとマシュマロみたいな食感、
火を通せばブリブリとしてはんぺんのような食感。
薄味の汁などでじっくり火を通せば、
中の胞子ができるところ(何と言うのでしょう…?)に
しっかりと汁がしみ込むらしい。
あああ、食べてみたい。
どうやら時期を逸してしまったようで、残念です。

それにしても、白くなくなったこのキノコは、
草葉の陰にひっそりと馴染んでしまいました。
自らの分をわきまえているような、慎ましやかな姿です。
別名では「キツネノチャブクロ」。

育ってくるとドームのてっぺん辺りに穴が開いて、
触ったら、ぷしゅっとホコリのような胞子を吹き出すそうです。
その「ぷしゅっ」が耳に入ると耳が聞こえなくなるという迷信もあるようで、
「ツンボタケ」「ミミツブシ」などとも呼ばれているそうです。

キノコって、やっぱり得体の知れないもの、ですね。

2011/06/19

2011-06-19:ウメノキゴケ


















どうです、このオドロオドロしい感じ。
白色の混じったミドリの皮膚が
ぺったりとくっついて、ところどころに
吹き出物が割れたクレーターのようなものが見えます。
「キモチ悪い!」なんて思われるかもしれません。
父も「これは取り除きたいがやけど…」と
写真をなかなか撮ってくれませんでした。

これはウメノキゴケのひとつ。
地衣類の一種だそうで、
「コケ」と名付けられてはいるものの、
生物学的なコケ植物ではないそうです。
光合成のできない菌類と
光合成のできる緑藻類またはラン藻類の美しい共生。
おかげで、空気中の水分を取り入れることができます。
根っこはなく、この幹(モミジ)にも、ただくっついているだけ。
ちなみに、南方熊楠はこの地衣類に熱狂したらしいです、うふふ。
(水木しげる作の『猫楠』は必読ですよ!)

「最も強固な相利共生の一例」と言われるだけに、
墓石や銅像の他にも、たとえばアスファルトの上だとか、
ビルの屋上のコンクリートなんかでも普通に目にすることができます。
(それでも、環境指標のひとつらしい。できないところってあるの?)
そういうところで見ると、ヘドロか何かと混同し、
ただ不潔なだけにしか見えません。
でもこの、自然界になさそうに見える配色が
こうして改めて植物の中に紛れ込むと
あまりに個性的すぎて心惹かれてしまうのです。

2011/06/10

2011-06-10:スギゴケ



甥を幼稚園に連れていくときに初めて気づきました。
スギゴケの中に茶色い胞子がニョキニョキッと伸びています。
おとぎ話の中の世界みたいに見えます。
「知っちょった? かわいいね」と言うと、
「知っちょった。かわいいね」と返ってきました。
それから5分ほどヘバりついて見た後、幼稚園に向かったのでした。

なぜ甥が先に知っていたかというと、
甥が伸び切って茶色くなったコケ(写真には写っていない)を
いつも丁寧に切っていたからのようです。
伸びすぎたり密生しすぎると、新しい芽が伸びなくなるし、
見た目にも美しくなくなってしまいます。
作業としても、どれを切っていいのか単純で分かりやすいから、
父が「切ってね」とよく頼むそうで。
スギゴケは、コケには珍しく日当りを好むため(自力で光合成をできる)、
一般的には管理が少なくていいとされますが、
キレイさを保つには、やっぱりお手入れをしたほうがよさそうですね。

さて、これからのジメジメとした季節の間に、
スギゴケの周辺には白いキノコが生えてきます。
それもまたおとぎ話風なんでしょうか。



スギゴケにも、さらに細かく
コスギゴケやウマスギゴケ、オオスギゴケの
分類がありますが、
「しっかりと解剖してみないと…どうかな」とのこと。
(談/高知大理学部准教授の松井先生)
だから「スギゴケの仲間」というレベルで
大まかに記してみました。

ちなみに、最近は笹に囲まれています。