2011/08/30
2011-08-30:ウメモドキ
葉や枝ぶり、実のつき方も、
ちょうど“小さな梅の木みたい”といったところから
「ウメモドキ(梅擬)」と名付けられました。
花は5〜7月ごろ。
淡い紫のかわいらしい花ですが、
観賞の対象としてはもっぱら実なんだそうです。
枝ぶりの繊細さも、生け花にはもってこいだそうで。
9月に入る直前の今日は、赤い実がついていました。
12月ごろ、落葉しても実は枝に残ります。
それがまた、いいんだそうです。
花言葉は「知恵」。
この由来かどうか定かではありませんが、
どうやら実には発芽抑制物質が含まれているらしく、
小鳥のおなかを通過しないと発芽しない仕組みになっています。
今いるところからちょっと遠くへ。
そうして少しずつ、今よりもっといい場所へと移っていくんでしょう。
2011/08/29
2011-08-29:サルスベリ
猿もツルツルと滑って登れそうにないから「猿滑」。
樹皮のコルク層は古くなると剥がれ落ち、
その下から現れる新しい樹皮によって更新されていきます。
新しい樹皮はスベスベと滑らかな感触。
木肌に触れると、夏にも関わらず、
なんとなくヒンヤリとしてキモチがいい。
この温度感覚は、ヒメシャラと似たような感じでしょうか。
他にも、ナツツバキやリョウブなどは、
同じように樹皮を更新していくので
「サルスベリ」と呼んでいる地方もあるんだとか。
フリルのような紅色の花は、7月から9月ごろに。
「百日紅(ヒャクジツコウ、サルスベリとも読む)」というのが
正式な漢字での表記のよう。
一度花の咲いた枝先から再度芽が出て花をつけ、
100日間、絶えることなく花を咲かせ続けているように見えるのです。
このことは、
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅(加賀千代女)などとも詠まれています。
呼び名で言うならば、
たとえば、開花時期を表し「怠けの木」と言ったりもするそうです。
サルスベリは中国南部が原産なのですが、
花の時期が今ごろになってしまうのには
中国南部の春の気温と同じごろだから、ということも言われています。
それに、幹を揺さぶると花がよく揺れることから
「笑いの木」「コチョコチョの木」などとも。
これは、幹に対して、枝葉の部分が重いからですね。
花のカタチも、たいへんに興味深い造形をしています。
これはまた、ゆっくり。
2011/08/17
2011-08-17:ハギ
萩は、地上に見える部分は一部を残して枯死するそうです。
根本から毎年新しい芽を出し、
そのため、茎は木質化して固くなっても、
年々太くなって伸びるようなことはありません。
そんな様子を「生え芽(き)」と呼び、
それが転じて「萩」になったんだとか。
また、根粒菌と共生しているおかげで痩せた土地でもよく育ち、
荒れ地に生える“パイオニア植物”とも呼ばれるそう。
枝の先端はしだれ、
花はしっとりとした紅紫の蝶形を成し、
とても風情があるのだけれど、
その生き様は「美しい」とは対局のところにあるように思えました。
日本では古くから愛され、
万葉集では最も多く詠まれている花です。
万葉集ならずとも、多くの人が萩をどこかに匂わせる歌を詠んでいます。
夏から秋への移ろいを感じさせるワードではありますが、
「萩」とあるだけで、どこか野趣に満ちた美を感じられるのです。
何か和歌をひとつ紹介してみようかと思ったのですが、
どれも秋を表すものばかり。
さすがは秋の七種(くさ)です。
2011/08/02
2011-08-02:ブルーベリー
アントシアニンが多く含まれ、目にとてもよいということで
健康食品として使われているイメージがとにかく強くて、
ネットで検索をしてみても、通販の話ばかりが出てきました。
200種ほどの品種があるそうですが、
それらは20世紀に果樹として品種改良を重ね始めたため、
という話もあるほど、つまり、果樹として人気のあるものなんですね。
「フィンランドのブルーベリー」などとよく売り言葉で出されているので、
ブルーベリーは北欧原産なんだと思っていましたが、
実際には北アメリカ原産なんだそうです。
フィンランドのブルーベリーと言えば、
先日、小林聡美がフィンランドを
トレッキングするという番組が放送されていました。
彼女にとって「フィンランド=ムーミン」のようで、
トレッキングにしても、ムーミンを心に置いて、というような話でした。
だから、その合間には、岸田今日子のナレーションで
原作者・トーベ・ヤンソンの詩が挟まれます。
島をぐるりと歩く。
誰も来ないし、出かける必要もなく、心はいたって安らかだ。
ずいぶん前から時計は止まったきりで、
靴をはかなくなって久しい。
足裏はみずから道をさぐり、
したたかに自立して、手のように官能を知るにいたり、
砂や苔、海草や岩を歓びを持ってじかに感じとる。
「足裏はみずから道をさぐり〜」の下りが好きです。
目で見るだけでは不十分、手や足で直に触れなければ。
そういうのがとても生々しく描かれているように思えます。
ブルーベリーは遠い国の植物でした。
うちの庭にあって実をつけているなんて、知りませんでした。
早く食べられるように育ってほしい。
楽しみです。
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