2011/07/03

2011-07-03:ヘビイチゴ



















この生した苔にポツリポツリと芽吹いている感じが
絨毯の上に行儀よく座っているようにも見え、
なんとなく守られているような、オボコイというような、
そんな様子がとても気に入っています。
写真を撮っている最中も、苔の中でうごめいている虫たちによって
いろんな葉や茎、または土までもがピョンピョンと動いていました。
そうやって生きているものの中で
一番キレイで愛らしく見えたのがヘビイチゴの葉、というわけです。

ところで、ヘビイチゴの名は、「ヘビが食べるから」ではないようです。
味をあまり感じられないので
人にとっては美味しいものではありませんが、
小動物がこれを食べにきます。
ヘビはこのイチゴを食べにきた小動物を狙う。
その様が「ヘビがイチゴを食べている」ように見えたのでしょう。
うちの近所では、庭でなくともたくさん生えています。
うちの家で比較的小動物に近い甥も、
美味しそうな色に誘われてヘビイチゴを食べていましたが、
渋い顔をしていました。
実用的なものでは一切ないけれど、
葉っぱや花、実の愛らしさ、育てやすさから、
都会のほうでは人気があるとのこと。…へぇ。

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2011/07/02

2011-07-02:シロソウメンタケ


















妙なキノコ、またも発見です。
草の陰に隠れて、ニョロニョロがこっちを見ていました。
ムーミン谷にいるようです。
高さにして30〜50mmほど、太さは3〜4mmといったところ。
触ってみると、ほどよい弾力。
この感触、どう表現したらわかるでしょう。
皮(殻?)が思いのほか厚く、
その内側に水分を蓄えていることがわかる感じです。
白く細い姿は素麺になぞらえられ、
「シロソウメンタケ」と言うそうです。

それにしても、どうしてこんなカタチになるんでしょうか。
どういう環境が、このカタチを優性とさせたのでしょう。
キノコをぷにゅぷにゅと触りながら呟いていると、
姉が「私たちが普段目にするキノコのカタチというのは、
キノコたちにとっては普段の姿じゃない」と。
ならば、シロソウメンタケの普段の姿というのは
どんなもんなんでしょうか。
そういえば、花や実なんてのも生殖のための特別な姿(晴れ姿)。
茎や葉の、実際で生きる姿は、どの生き物も地味なもんです。

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2011/07/01

2011-07-01:ホタルブクロ


















先日の父の勝手な梅雨明け宣言もつかの間、
またもやシトシトとしはじめました。
雨は、それだけで物語になるので、決して嫌いではありません。
歌もたくさんあるし、小説だってたくさんある。
特に父は、雨の写真を撮るのが好きなので、
降れば降るほどに少しうれしそうに見えます。
ホタルブクロのこの花のカタチはベル型と言いますが、
雨露に打たれると、この「ベル」がさらに強調されます。

このホタルブクロは、ゆっくりと咲いたホタルブクロです。
本来ならば「子どもが花で蛍を包んで遊んだ」ことが
名前の由来というくらいだから、通常なら、もう少し早い。
今年は少し寒かったのでタイミングが遅れたのでしょう。
私は蛍をこの花に包んで遊んだことはないですが、
白い花びらに灯が透け、拡散して、とても幻想的なのでしょう。
それこそ2週間ほど前、家から山深く入った奥地へ
蛍を見に行ったことでした。
ある程度光り終わって、山へと眠りに戻っていく蛍でした。

キキョウ科のホタルブクロは、虫たちを蜜で集めて
花粉を他の花へと受粉してもらうようになっています。
自家受粉ができない仕組みで、生命力・繁殖力ともに優れている。
美しい姿から、山野草として栽培されたりもしますが、
うちの庭ではほっておくとどんどん浸食されてしまうので
父がせっせと抜いております。
このホタルブクロは、その父の目をかいくぐって咲いたもの。
花になってしまうと、美しくて、もう手が出せません。
特にこんな雨の日は。
遅れて咲いて、なにより、です。