粉雪が舞い、霜が降りるこの季節に、花が咲いていました。
枯れた庭でも、意識しないと、見過ごしてしまうほど、目立たない花です。
ようく見ると、白くかわいい花。
名前は「キクバオウレン」、キンポウゲ科の植物。
カルスト台地の麓の山中から、移植しました。
この、キクバオウレン、もともとこの地に自生していたものではありません。
30年程前、薬剤師の夫が収穫の目的で杉林の中に種を蒔いたものなのです。
本来の開花期は3月上旬で、今の時期に開く花よりも白く華やか。
オウレンの根っこは、黄連という生薬で、夫の話によると「苦味健胃」
「整腸」「鎮静」効果があり、黄連解毒湯、三黄瀉心湯などの漢方薬の
原料として使われるようです。
生薬として使うのは根茎で、周りにある細根は火にあぶって焼き、
細根の跡を磨いて取り除くという手間を掛けて、やっと生薬として
使用されるんだそうです。
「黄連」という名前の由来は、細根がない根茎が節状に連なっているように
見えるところから。