2014/04/15

2014-04-15:シャクナゲ

待望のシャクナゲです。
家が建った年に咲いて以来、7年間も沈黙を守ってきました。
満を持してやっと蕾をつけたと喜んでいたら、
ツツジに似た花がぐるり、一斉に、ぱぁっと開いたのでした。
待望の蕾です。いよっ、待ってました!















シャクナゲは漢字で「石楠花」と表記します。
これは、石の間に南向きに咲くから、とされていますが、
中国にも別の花で「石楠花」という植物があるそうで、
誤ってこの漢名がつけられたとのこと。

そういえば、商売のためにわざと違う名前をつけることはよくあるそうで、
先日、聞いた話の一つには、
スーパーなんかで売られている“ヤマゴボウ”は、
実際にはアザミの根っこが使われていて、
本当の“ヤマゴボウ”は有毒だったり。
“エビス茶”として売られているのは実はハブソウの葉で、
逆に“ハブ茶”として売られているのがエビスグサの葉だったりするそうで、
そう説明されると、「あっちがこっちで、こっちがあっちで…」と
頭の中がこんがらがってけっこうややこしく思えたのでした。

シャクナゲの場合は誤って。
誤ったという以外の由来の通説では
「尺が短い」とか「癪に効く」などが有名です。
…とはいっても、「癪に効く」というのもデタラメで、
Wikipediaによれば、

シャクナゲは葉にロードトキシンことグラヤノトキシンなどのケイレン毒を含む有毒植物である。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こすことがある。葉に利尿・強壮の効果があるとして茶の代わりに飲む習慣を持つ人が多く存在するが、これはシャクナゲに「石南花」という字が当てられているため、これを漢方薬の「石南(オオカナメモチ)」と同一のもの(この2つに関連性はない)と勘違いしたためであり、シャクナゲにこのような薬効は存在しない。

とあるので、つまり、薬効というよりは有毒で、
当て字によって誤って服用する人もいる、ということのよう。
むむむ。

ともかく、うちには久しぶりにシャクナゲが開きました。
このボンボリのようなピンクの塊は、
花の多い季節にあっても、目をひく存在感です。

2014/04/13

2014-04-13:クリスマスローズ



無精なもので、もう半年も休眠しておりまして、
目が覚めてみると、庭には、相変わらずたくさんの草木がありました。

「あ、クリスマスローズ」と甥。
ふと足元に目を移すと今年もクリスマスローズがはびこっております。
葉っぱの色を少し抜いたような淡い緑は、
母が広島から持ち帰って以来、すっかり居着いてしまいました。
今では甥も私(=植物に詳しくない人)も、
迷うことなく「クリスマスローズ」と名を呼べるわけです。
冬の寒い時期からじいっと寒さに耐え忍んだ証でしょうか、
うつむき加減な姿も、いわゆる“下向き”というより、
“健気”やら“清楚”やら“ウブな”みたいな言葉が似合いそうです。

花言葉は(「恋する花言葉」より)
「スキャンダル」「中傷」「不安を取り除いてください」「慰め」
だそうですが、由来は、これまた同じサイトの記事によると、
クリスマスローズの薬効と毒性からきているようです。
つまり、「スキャンダル」「中傷」は毒性から、
「不安を取り除いてください」「慰め」は薬効からではないか、とのこと。
中国の一部で自生する以外は、ほとんどの原種がヨーロッパの出身。
中世には、悪魔除けとして用いられたりもしたそうです。

毒性はともかく、クリスマスローズの根には
精神安定の薬効があり、うつ病の治療にも使われていたとか。
そうすると、いじらしい立ち姿にいよいよぴったりで、
いっそう身近に、なおのこと愛おしく見えてくるのでした。

明日はシャクナゲ。
サボらないためにも、予告しておきましょう。