2011/12/28

2011-12-27:積雪

24日から降り続いた雪は庭にも15センチメートル積もりました。
まさに、ホワイトクリスマス。
孫は喜び、庭を駆け回り、
私は、こたつで丸くなっていました。
この雪は水分を多く含み、枝の先まで落ちないで積もり、
複雑な枝の形を縁取っていました。




2011/12/23

2011-12-23:オウレン


粉雪が舞い、霜が降りるこの季節に、花が咲いていました。
枯れた庭でも、意識しないと、見過ごしてしまうほど、目立たない花です。
ようく見ると、白くかわいい花。
葉は前回「霜」にて、ご紹介いたしました。
名前は「キクバオウレン」、キンポウゲ科の植物。
カルスト台地の麓の山中から、移植しました。
この、キクバオウレン、もともとこの地に自生していたものではありません。
30年程前、薬剤師の夫が収穫の目的で杉林の中に種を蒔いたものなのです。
本来の開花期は3月上旬で、今の時期に開く花よりも白く華やか。

オウレンの根っこは、黄連という生薬で、夫の話によると「苦味健胃」
「整腸」「鎮静」効果があり、黄連解毒湯、三黄瀉心湯などの漢方薬の
原料として使われるようです。
生薬として使うのは根茎で、周りにある細根は火にあぶって焼き、
細根の跡を磨いて取り除くという手間を掛けて、やっと生薬として
使用されるんだそうです。

「黄連」という名前の由来は、細根がない根茎が節状に連なっているように
見えるところから。

2011/12/21

2011-12-21:霜

静かな澄んだ空気の早朝の庭。
「わあ!!、ひやい!!」思わず身を縮める寒さ。
こんな日は、地面も草も木も、デッキも、何もかもに
白い霜の結晶が付いています。
庭の植物たちは、霜の結晶で縁取りされ、葉の1枚1枚の形が、
鮮明に浮かび上がります。

「冬はつとめて。雪の降るたるは言うべきにあらず。
霜のいと白きも・・・・・」

古文の苦手な私が、妙に共感した枕草子の一文です。
凛とした寒い朝が好きです。気が引き締まります。
意識していないのですが、
昼間の気持ちいい日射しを約束してくれるようで、好きなのかもしれませんね。
(枕草子では、「昼のぬるくゆるいのは、わろし。」と言っていますが・・・)

落葉にも縁取り

コグマザサ

ドウダンツツジ

キクバオウレン


2011/12/17

2011-12-16:冬芽

前回の「落葉」の続きのお話。

落葉の後には、しっかりとした冬芽がたくさん準備されていました。
あの木にも、この木にも・・・・・。
この暖かい柔らかな毛に覆われた冬芽は、ハクモクレン。
早春に、見事な花を咲かせてくれるはずです。


そして、うちの庭の冬芽のいろいろ。
来春の美しい葉や花のために、それぞれの個性的な形で、
厳しい寒さを耐えるのです。

ツツジ

ヒメシャラ

ヤマアジサイ

ヤマボウシ

ドウダンツツジ

シロモジ

2011/12/14

2011-12-14:落葉

前回から2週間、長いご無沙汰の間に、うちの庭の木の葉はすっかり落ちました。

午前10時、やっと、弱い日ざしが低い角度から庭を照らします。葉の落ちた裸の木々の長い影が赤い落葉の上に伸び、残ったわずかな紅葉が、冬の光に美しく映えています。

こんな冬の落葉・紅葉を見ながら、レオ・パスカーリ作の「葉っぱのフレディ」を思い出していました。絵本「葉っぱのフレディ」は1枚の葉っぱの生涯を通した「いのちの尊さ」と「いのちの旅(循環)(輪廻)」の物語。自分自身の生き方、死に方を考えますね。




「葉っぱのフレディ」は、聖路加病院の日野原重明先生の発案で毎年夏休みに「ミュージカル」にして上演されています。今年は日野原先生満100歳、10月に特別公演が上演されました。http://freddie.co.jp/

2011/12/01

2011-12-01:雪虫

「雪虫」、なんてステキな名前でしょう。
本名は「トドノネオオワタムシ」(昆虫網、カメムシ目、アブラムシ科)
11月になって、うちの庭でよく見かけるようになりました。
まるで雪が舞っているように、空中を浮遊しています。
手にとって見ると、体長5mm弱、体全体が綿毛のような物で包まれています。
綿毛のように見えるものは、蝋の糸でできているというから、驚きです。
アブラムシと同じような生活史を持ち、羽を持っている時は、一生に2回。
なんと、羽のある命は1週間、何も食べずに卵を産んで死ぬんだそうです。
人に例えると哀れですが、この度、始めて、その生活史を知り、
雪虫の次代へ繋げる役割を思い、むしろ感嘆。
人は何かが欠けているのではないか。などと反対に考えたりしました。

11月30日、紙の上におき、人口光下にて撮影。
実際の色彩は全体に青みがかっていて、
綿毛のようなものは、白



















ネットで見ると、生息地の最南端は北陸や中部ではないかとありましたので、
「雪虫」として新しい発見?、又は間違い?
北海道のように大量発生はしていませんが、
このところ、毎日のように複数が飛び交っています。

2011/11/30

2011-11-30  カワラナデシコ

昨日、今日と、どんよりとした、うっとしいお天気です。
そして、この時期にしては、異様な暖かさです。
例年並みに、朝晩は冷え込み、霜も降りましたのに。
この数回の霜のため、葉が急速に痛み、黒くなった植物もあります。
なのに、このカワラナデシコときたら、こんなに元気なのです。

今年は、女子サッカーワールドカップで日本代表「なでしこジャパン」が優勝し、
ナデシコという言葉が頻繁に飛び交いました。
可憐で危う気な風情ですが、実は強くしなやかに生きるナデシコ、スポーツをする女子
を象徴する花として、ぴったりだと思います。
うちの庭でも、種子からも、地下茎からも、勢力を拡大しています。
あまりにも強い繁殖力に、今年は、種子が飛び散る前に刈り取ることにしました。

調べていると、里山の減少などで、ナデシコは減少しているらしく、絶滅危惧種に登録されている地域もあるということです。広島で俳句をやっている友人は、野山でみたことがないそうです。小苗と種子を分けたところ、たいへん喜んでくれました。

刈り取った種子は、とうに乾燥しました。
なぜだか、こんなカワラナデシコの片棒を担ぎ、
今あるだけの種子を、お分けしようと思いたちました。
希望者はメールでuchi.niwa@gmail.com」へ、住所・氏名をお知らせください。
なお、発芽に責任は負いかねますのでご了承ください。

11月30日撮影











種子 約直径2㎜













2011/11/22

2011-11-22 紅葉


コマユミ(ユミギ)
今朝は相当の冷え込みで、霜も降りていたようです。
寒くなって、紅葉がより鮮やかになってきました。
落ちる前に精一杯の力で紅色、黄色になっているように思えます。
紅葉は、越冬のための落葉の過程で起こるのでしょうが、
なぜ、葉の終末に、こんなに鮮やかな紅色や黄色になるのでしょうか。
紅葉するには栄養と光エネルギーが必要らしいですし、なぜ?
まさか、人の観賞に資するためとは考えられませんし、
紅葉は後に残る樹木に何かを残すことができるのでしょうか?
知りたいです。

モミジ















モミジ

シロモジ

ヤマボウシ


モミジ
スイシバ

スイシバ

・・・


モミジ




ヤマボウシ
ツツジ

ドウダンツツジ

ニシキギ

庭の落葉

2011/11/21

2011-11-21 カリンの実

10月の始め、気が付いたら、大きな実がなっていました。
いくつかは、未成熟のまま落下、
いくつかは、木から収穫。
2本のカリンの木から12個。
晴れの日も、雨の日もデッキの上に放置していたら、
いつの間にか、芳しい甘い匂いを放っていました。
今が、適時とばかり、果実酒を作ってみました。

バラ科ボケ属落葉高木

材料:カリン6個、氷砂糖300g、ホワイトリカー2ℓ
1年間くらいは熟成させた方が美味しいらしい。

古くから、のどの炎症を抑え咳止めとして
使われているという。生薬名は和木瓜。

また、「金は借りん(カリン)。」という語呂合わせで、
「商売繁昌」の縁起いい庭木として重宝されているらしい。

へえ〜。うちの庭には2本もありますぞ。

2011-11-20 紅葉

久しぶりの青空、朝から強い冷たい風が吹いていました。
今年は紅葉はキレイじゃないと会う人毎、言っていたので、
諦めていたところが、ここにきて、急速に紅葉が進みました。

コマユミ

モミジ

黄色の落ち葉はシロモジ

ピンクっぽい落ち葉はコマユミ
モミジは黄色系から赤色系まで、微妙に違う色見。

2011/11/15

2011-11-14 ジャノヒゲ



うちの庭に、苔(ハイゴケ)の中にまだらに生えているジャノヒゲに濃紺の
実が熟しました。四国カルスト山麓のうちの山の肌から、苔とジャノヒゲを剥いで来たものです。葉は細く四季を通じて緑で、苔とともに庭の土を被い、うちの庭に潤いをもたらせてくれています。実は果実部分は少なく、濃紺の表皮下は直ぐに固い種子だ。

子どものころのこと、
竹鉄砲に確かこの実をふたつ詰め「ポン」と音を立てさせ飛ばして遊んだ記憶がかすかにあります。近頃は、竹鉄砲など見たこともありませんが・・・・・・。


昨年
頑固な咳が長く続いた時、服用した「清肺湯」には、ジャノヒゲの根の成分が入っているらしい。
そう言えば、咳はいつの間にか、出なくなっていた。薬が効いたのだろうか?

2011/11/09

2011-11-08  ダイモンジソウ

とうとう暦上は立冬となりました。
こんなに暖かくては、なんだかピンとこないけど、
うちの庭も、確かに秋から冬へ移行しています。
木々の葉がだんだんと色づき、落ち葉が降り積もるようになりなりました。

そんな庭に、
ひっそりとした佇まいで咲いているダイモンジソウ。
10月にも紹介したピンクの他に赤、白の花が咲きました。
なるほど、見れば見る程「大」という字に見えます。
そして、もっともっと見ていると、「天使」のようにも見えます。
「大」より「天使」の方が似合うように感じます。

ラテン語では、サキシフラガと言い、
「サクスム(石)」を「フランガ(砕く)」の意味を持つのだそうです。
岩場に生え、ゆっくりと岩を砕いていくから。
また、利尿作用があり、やはり「石(尿路)を砕く」の意味かもしれません。
こうしたことを知れば、ひっそりとした美しい花に、強い意志を感じます。
名前や花言葉はそんなところから来ているのでしょうか。

ユキノシタ科ユキノシタ属
常緑多年草
花言葉は、「不調和」「自由」「好意」




2011/11/02

2011-11-01  季節外れ

今日は、一日中はっきりしないお天気でした。
こんなお天気日和なら、例年ならば冷え込んでいるのに、
ちっとも寒くありません。
少し動くと暑いくらいで、半袖で過ごしました。
温暖化の影響?でしょうか。
紅葉も遅れ気味で、近年は、紅葉の盛りは11月末から12月になりました。
そのためかしら、
うちの庭には季節外れの花がいくつか咲いています。

オオデマリ 花期5月ごろ










イチゴ 花・実時期5〜7月

エイザンスミレ 花期4月ごろ

ツツジ 花期5月

ツツジ 花期5月


季節外れの桜のたよりも、ちらほら聞こえて来ます。