2011/12/23

2011-12-23:オウレン


粉雪が舞い、霜が降りるこの季節に、花が咲いていました。
枯れた庭でも、意識しないと、見過ごしてしまうほど、目立たない花です。
ようく見ると、白くかわいい花。
葉は前回「霜」にて、ご紹介いたしました。
名前は「キクバオウレン」、キンポウゲ科の植物。
カルスト台地の麓の山中から、移植しました。
この、キクバオウレン、もともとこの地に自生していたものではありません。
30年程前、薬剤師の夫が収穫の目的で杉林の中に種を蒔いたものなのです。
本来の開花期は3月上旬で、今の時期に開く花よりも白く華やか。

オウレンの根っこは、黄連という生薬で、夫の話によると「苦味健胃」
「整腸」「鎮静」効果があり、黄連解毒湯、三黄瀉心湯などの漢方薬の
原料として使われるようです。
生薬として使うのは根茎で、周りにある細根は火にあぶって焼き、
細根の跡を磨いて取り除くという手間を掛けて、やっと生薬として
使用されるんだそうです。

「黄連」という名前の由来は、細根がない根茎が節状に連なっているように
見えるところから。

1 件のコメント:

  1. 今年の秋は本当に暖かかったです。
    それゆえに時々寒気が流れ込んだときの寒さは身にしみました。

    キクバオウレン、この時期に開花ですか。
    驚きです。
    今年は特に多くの植物が狂い咲きを起こしているように感じます。
    また、関東地方では11月か12月にセミの成虫が確認されたそうです。

    こちらではカエデ類はほとんど落葉したものの、自然二次林を構成しているコナラやアベマキなどは未だ紅葉(黄葉)しているものをよく見かけます。
    昨日、おとといと家の周辺は積雪しましたが、まだまだ秋の終わりごろのような景色が見られます。

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