2013/07/11

2013-07-11:ヤクシマショウマ

うちの人々(というか、父と姉)は、植物が好きだが、
その中でも“ショウマ”と名の付くものには格別の思い入れを感じることがある。
…というのはたぶんこちらの思い過ごし。
きっと、「ユリ」や「ラン」や「リンドウ」やらと
同じくらいの頻度で登場しているのだ。
ただ、ワタシの心への引っかかり方が他のものと少し違っているのだろう。
「ショウマ」という言葉の響きは何度耳にしても爽やかで新鮮だし、
華やかながら楚々とした佇まいなのは見た目にも涼しげ。
ちょっとだけだろうと、たくさん咲こうと、
遠目から憧れの眼差しを向けるのにちょうどいい、ような印象。

このヤクシマショウマは、どこから来たのだろう(失念)。
屋久島の固有種で、普通は渓流沿いや湿った岩場に生育するのだそう。
白い花のところどころに赤みが散らばっているのが、
小さな小さな打上げ花火がポンッと開いたような、
密やかな愉快さを感じさせてちょっといい。
茎の節々にも少し紅が混じっているようだ。
こういう柄が、濃紺の浴衣に大げさでなく挿しているのは風流だろう。
園芸の他、盆栽などでも楽しまれているよう。

写真はおそらく先週の金曜日に撮られたものと思われる。
今朝、「何ショウマ、か、覚えてる?」と父からプレッシャーをかけられた。
いつも、教えてもらってもすぐに名前を忘れてしまうために、
ワタシの植物への愛情はやや信頼性が高くない。
これに関しては、名前は忘れてなかったよ。

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