2013/07/17

2013-07-17:ヤマユリ

今年のファッショントレンドのひとつはプリントらしい。
ネットや雑誌を見ても、街を歩いても、
特にボトムスを中心に小花柄やらなんやらかんやらと
柄ものばかりが目にチラつく。
オシャレに多大なる努力をしているんだろうけど、
ワタシの目には、それらのほとんどが
“ナニコレ・ファッション(=浪花のオバチャンコレクション)”
に映ってしまうのだった。
理解できないワタシが遅れているのか、
それとも“ヘン”だと思う感覚で合っているのかちょっと自信がない。
ヤマユリの花の柄は、それらに比べるともう少し理解ができる。

うちの家は道路脇にあるというのに、
覆い繁る木々に紛れすぎて、すぐそばを歩いたとしても、
そこに家があるとはパッと見ではちょっとわからない。
その緑からは、季節を彩る花々が覗いている。
こないだまではアジサイだったのが、今はヤマユリへと変遷した。
ハイビスカスのような派手派手しいルックス、
軽くフリルが波打っているように見える花弁の裾も、
黄色のグラデーションの上に挿す
花粉の色と同色のランダムなドットも華やかだ。
たぶん、うちで咲く花のうちで最も目立つ花だろう。

たしか前にも書いたことがあるけれど、この花は、亡き祖父が好きだった花だ。
山の中で、パッと明るい表情に思いがけず会えてうれしかったのだろう。
ある服屋の店員さんに、
「柄モノも、色モノと同じように着ればいいんですよ」と言われたけど、
それならば柄モノをワザワザ着なくてもいいんじゃないかと思った。
柄は柄で、たくさんの色がそこにあるから表情が多様なのだ。
みんなが柄を着ているときに、こちらまで慌てて着る必要はない。
引き立てる深い緑があるから、ヤマユリはうれしいのだ。


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