2011/09/16

2011-09-16:ゲンノショウコ







































台風の到来も、今年は3度目。
大きな被害も残しつつ、自然は猛威を見せつけます。
車に乗っていてもワイパーが追いつかないほどに、
行き慣れた道も、ちょっと怖いくらいに、激しい風、激しい雨。
雨も風も、激しくなると全てをさらっていってしまう。
だから台風の過ぎ去った後は、
“がいに”掃除された後のように、なにもない。
でも、なにもない中に、秋の実りの香りが漂って、
ジメジメとした夏が一転、喜びの季節がやってくるのを感じるのです。

この写真は数日前に撮影したものです。
ゲンノショウコのこの花びらは、季節の移り変わりに伴って、
実だけを残して散ってしまったものでした。
“散った”ことへの刹那な感じと、
まばらに見える実り(結実、未来への希望)とが、
美しくはないけれども、媚びることもなく、隠すこともなく、
季節や自然の移り気と無情と愛情とを表しているようで、
その現実的な状況に、少しドキドキとしてしまったのです。
この台風が終わったら、
散った花びらたちは飛び去っていなくなってしまうでしょう。

それもまた、をかし。かな。

1 件のコメント:

  1. このゲンノショウコは白花ですか?

    一般的に西日本では赤花(ピンク花)が多いといわれています。
    なので、白は珍しいですね。

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