2011/09/06

2011-09-06:エイザンスミレ

花は、4月から5月の春のころに。
山野の日当たりのいいところに、淡い紅色か白い色で咲かせます。
スミレと言うなら「紫の小さいの…」とすぐに頭に浮かびますが、
こちらはそれよりやや大きめでもあります。
下にほっぺたが重力に負けて垂れ、舌を出しているように見えるので、
パンジーみたい…と思うのは私だけでしょうか。
どちらもスミレ科スミレ属なので、
当たらずとも遠からず、なのですが。

葉は、まず元のほうで3裂に割け、
先にいくほどさらに細かく割けています。
こうして葉が割けるものは、スミレには3種類しかないらしく、
先日のフイリフモトスミレを紹介していたときに、
指摘してもらうまで間違っていた「ヒゴスミレ」も
そういう葉のカタチをしているひとつでした。

さて、うちの庭ではこのエイザンスミレがたくさん生えています。
それこそ、木陰などではなく、人の通る道のすぐ脇辺り。
つまり、あんまり他に光を遮るものがないところに生きています。
ほとんどは、この頭にのっけた写真と同様、種となっているものばかり。
これは季節感とピッタリ合致してそうな感じします。実りの秋だし。
でも、中には、ツボミをつけているものも。
父曰く、これはツボミのまま冬を越すんじゃないか、とのこと。
それもまた気が長く忍耐の必要な話で、
それまでこのまま待っているのか、寒さに耐えられるのか、
と、ついつい頭が垂れてしまうのでした。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    スミレ類は春に花を咲かせてすぐにタネを飛ばします。その後も次々つぼみを付けますが花は咲かずタネになります。
    これを閉鎖花と言います。
    閉鎖花のタネは自家受粉なので他の種類との雑種を作らないために有効な種族維持方なのでしょう。
    写されてるつぼみも閉鎖花です。

    他に閉鎖花を付ける植物にセンボンヤリがあります。またミゾソバは地下で閉鎖花を付けます。

    私、説明がヘタなので閉鎖花で検索して調べてみてください。

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  2. 閉鎖花は、なんだったか、前に調べてみたことがあって、
    (なんだったか…。すぐに忘れてしまうんですよ…。汗)
    おもしろいなーと思っていました。
    でも、なんだか知識が連鎖してなかったんですね。
    まさか、スミレも閉鎖花だったとは。
    自家受粉だけだと弱そうな感じもしますが、
    鉄壁のディフェンスってとこなんでしょう。

    おもしろ情報、ありがとうございます!

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