2011/09/12

2011-09-12:キツネノマゴ(再)


















晴れ間に雨が降るのは「狐の嫁入り」、
降ったりやんだりは「狐日和」などと、
キツネの入る言葉はとても多いのですが、
ひとつひとつを見ると、少し化かされているような
不思議な光景をいうことが多いようです。
そういえば、随分前にホコリダケというキノコの紹介をしましたが、
これはキツネノチャブクロというのでした。
あと、キツネノハナガサというのも。
他にも、狐憑きなどのオドロオドロしいものに、
「虎の威を借る〜」のようなちょっと小馬鹿にしたもの、
狐福のように小気味よいものなど、
「キツネ」とつくものはたくさんあります。
これらは、キツネに化かされつつも
擬人化したキツネをかわいいと思っている様子がうかがえていい。
ちょっと身近で、そういえば近くにいそうで、見透かされてもいそうで、
なんとなく心底からは憎めないものばかりのように思えてきます。

さっそく教えてもらった植物の名前は「キツネノマゴ」と、
またなんともかわいらしい名でした。
想像するのとは違って「狐の孫」という意味ではないらしく、
由来は不明のようです。
由来を探ってみようと思って近くで寄って見てみれば、
「キツネノマゴ」という名とは関係なく、
ひとつひとつの花が、舌を出しているように見えてきました。
よーく見るととても可憐なのですが、
昨日も紹介していたようにどこにでもある雑草で、
あまり誰からも注目をされません。

近似種で「キツネノマゴ科」というのは熱帯に散在。
スズムシソウやアカンサスなんかも仲間にあたるそうです。

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