2011/06/26

2011-06-26:ホコリタケ


















「ホコリタケ」と言います。
数週間前は、こんなふうな茶色じゃなく真っ白でした。
木々の下で、小さな草たちに混じる白いドームはかなりの違和感で。
キモチの悪さにケケケと笑って見守っていたら、
小石と間違うような風貌になっていました。

割ってみると、中は濃い灰色をしています。
「毒キノコっぽいよね〜」と母は言っていたのですが、
調べてみると、どうやら食べられるらしいのです。
それも、「キモチ悪い〜」と喜んでいた白い幼菌のころだそう。
ナマだとマシュマロみたいな食感、
火を通せばブリブリとしてはんぺんのような食感。
薄味の汁などでじっくり火を通せば、
中の胞子ができるところ(何と言うのでしょう…?)に
しっかりと汁がしみ込むらしい。
あああ、食べてみたい。
どうやら時期を逸してしまったようで、残念です。

それにしても、白くなくなったこのキノコは、
草葉の陰にひっそりと馴染んでしまいました。
自らの分をわきまえているような、慎ましやかな姿です。
別名では「キツネノチャブクロ」。

育ってくるとドームのてっぺん辺りに穴が開いて、
触ったら、ぷしゅっとホコリのような胞子を吹き出すそうです。
その「ぷしゅっ」が耳に入ると耳が聞こえなくなるという迷信もあるようで、
「ツンボタケ」「ミミツブシ」などとも呼ばれているそうです。

キノコって、やっぱり得体の知れないもの、ですね。

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