2011/06/21

2011-06-21:ミヤマオダマキ

























「オダマキ」と言います。人の名前みたいです。
漢字では「苧環」と書きます。
機織りの糸を巻く道具のカタチに似ていたことから
こう呼ばれているようです。
静御前の歌にも名前が登場していました。

しづやしづ  賎(しづ)のおだまき  繰り返し
昔を今に  なすよしもがな

この歌では「道具」のほうのオダマキを意味しています。
でも、源義経を偲んでいる儚げな様子が花の印象と合っている。
色は紫やピンクなどいろいろとあるようですが、
私は、家にあるこの白い花が哀しみを堪えているようで
最も魅力的に見えるんじゃないかなと思っています。
見えている花びらのようなものは萼。
実際の花弁はこの内部にまとまって存在しているようです。

花言葉は、西洋のオダマキからきていて
「勝利への決意」「断固として勝つ」と。
西洋のオダマキは写真のミヤマオダマキとは違って上向きだから、
受け取る印象も全然違って、強くたくましいものになるのでしょう。
だから、花言葉とは全然違っている…とは理解はするのですが、
一方で、この憂いをたくわえた美しい花の顔の裏に
したたかな演技力を盗み見し、もしくは見抜いたような気がして
シメシメ…とうれしくなります。
ちなみに、高山の山野草の中でも育てやすい植物だそうですから、
余計に女の強さが証明されているように思えます。

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追記

濡れたアジサイの花の色が鮮やか。
そして、ヤマアジサイも
これだけ群生すると立派ですね。
はせっせせっせと写真を撮っています。
華やかですね。

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