2011/06/27

2011-06-27:ヒメユリ


















数日前のことでしょうか。
ヒメユリが開いた日に、ばあちゃんが、
「ヒメユリが咲いちゅうねぇ」とうれしそうに言っていました。
ばあちゃんの部屋から、ヒメユリは軽々と観賞できます。
父も「今日、ヒメユリが咲いちゅう」と
喜び勇んで写真を撮っていました。
どうやらうちの家族はみんな、ヒメユリが好きなようです。
でも、どんなにキレイに写っていたとしても、写真だけを見ると、
華々しく着飾っているように思えるパッションなオレンジ。
(ヒメユリのオレンジ具合には、かなりドキッとさせられてしまいます)
この派手な色だけを見て
「なんだか苦手だなぁ」と決めてしまっていました。

でも、実際に見てみると、
その可憐さからの「ヒメユリ」という名に頷いたのでした。
ひとつの茎に対して花は2〜3花咲き、
星を象るように規則的に開いています。
ひとつの花の直径は30〜40mm程度(に見える)で
思っていたよりもふたまわりは小さい。
それが軽やかに、懸命に上を向いているのです。
どうやらみんな、この姿にキュンとしていたようです。
よくも知らずに「あんな派手な色をして…」と
見た目で判断していたことを反省したのでした。

それにしても、こんなにもハッとさせられる色なのは、
他の草花の中でもより目立つためなのでしょうか。
花言葉は「可憐な愛情」「誇り」「強いから美しい」と。
沖縄の「ヒメユリの塔」も、あぁ、という感じがします。

1 件のコメント:

  1. ヒメユリは山地の草原で見かけるとうれしくなる花です。
    花色だけ見ると朱色がやや派手な気がしますが、花自体は小さいので全体的に自然な感じがして、好きです。

    私の庭には東北産のヒメユリの変種個体を植えています。
    今年の春に植えつけたので、まだ開花には至りません。

    ちなみに、「ひめゆりの塔」の名の由来についてですが、実際はこのヒメユリとは関係ないようです。
    沖縄にかつて存在した高等女学校と師範学校女子部のそれぞれの校誌名”乙姫”と”白百合”を組み合わせたものであるそうです。
    当初は漢字表記で「姫百合」でしたが、戦後はひらがなで記載されるようになったらしいです。
    そもそも温暖な沖縄にはヒメユリの自生はなく、島民たちもヒメユリを知らなかったでしょう。

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