2011/09/07

2011-09-07:ヘクソカズラ







































実りの秋。
でも、当然ながら、時期の終わってしまったものは枯れてしまう。
咲いていたのはつい先日のこと
名前からは全く想像のつかない
フリルたっぷりの花を咲かせていたのが嘘のように、
いつの間に実も終わったのか、
それともただ枯れてしまったのか、茶色い姿になっていました。
クモの巣の張っている様子も、刹那、という感じです。
それでもむしろ、この“終わってしまった”という姿が美しく、
どうしても処分をする気になれないでいます。

当たり前ですが、どの季節にだって生きている証はあるもので、
咲いている花や実っている実を目にして喜んでいるその片隅では
いつでも粛々と生命活動が営まれ続けている。
本来、生と死とを考えたときに、
これもまた、“常”であるはずの枯れた姿なのですね。
そして、これは、ドキリと心を動かすほどに美しい。

それにしても、実の時期がもう終わっていたなんて。
ヘクソカズラは、実なども乾燥して
初めてニオイから開放されるそうで、
おそらく最も臭いはずであろう実の時期を、
怖いもの見たさで待っていたのですが。
それとも、本当に、ただ枯れてしまったのでしょうか。
今年は雨が少なかったので
たくさんの植物がカラカラになってしまいました。
(レンゲショウマもダメでした。残念…)
ここで花を紹介したのも8月の頭のことですから…。
だから心配もしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿