2011/08/06

2011-08-05:ヘクソカズラ







































フリルのある花弁、紅紫の中心部。
中の腺毛もちらりとのぞいて、とても可憐に見えるのです。
でも、名前は「ヘクソカズラ」。
葉をもむなどして組織を傷つけると、

中の成分が分解されて臭気となってしまいます。
食害を防ぐための防衛手段だそうですが、
あまりの臭さに、その名がつけられました。
標準和名は、花の色やカタチを
お灸に模した「ヤイト(灸)カズラ」なのですが、
「ヘクソカズラ」のほうが一般的に知られています。
気の毒だなぁと思いますが、
本人らは「へぇ、そうなんだ」といった感じでしょう。
だって、生きていくのに必要な機能なんですから。

「屁糞葛も花盛り」という諺をご存じでしょうか。
不器量な娘でも、年頃になればそれなりに魅力がある、
というような意味らしく、
要するに、臭い植物なのに、花はキレイだねぇと。

雑草ですから、どんなところでも見られます。
ちなみに、「早乙女花(サオトメバナ)」という別名も。
早乙女が田植えをしている姿を模したんだろうと言われています。

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