2011/08/10

2011-08-10:ハハコグサ







































春の七草では「御形」としておなじみのハハコグサ。
花の時期は本来、4〜6月のはず、
どうしてこの夏盛りの時期に咲いたのでしょう。
通常ならば間違っても秋の終わりごろに咲くくらいのもんでしょう。
秋に咲くものを別に「アキノハハコグサ」と言うそうで、
もしかしたらこれもアキノハハコグサと言うのかと調べてみれば、
どうやらそれとは、少し、カタチが違うらしい。
「秋に咲くハハコグサもたまにあるので混同注意」とありましたから。
自然のものは、季節をあんまり間違いそうにない気がしますが、
こんなふうに、ものすごく気温や湿度の感覚が鈍ったものもいます。
地中にて、すっかり寝過ごしてしまったような。
急いだけど置いていかれてしまったような。
…起きたら意外と暑かった、とか思うんでしょうか。
二年草だから、去年と(もしくは来年?)比べてみたりするんでしょうかね。

これこそ、どこででも見る植物です。
どこででも見る植物というのは、
ふれ合っている分、少し名前の由来もややこしい。
牧野博士の図鑑によると「御形」は「ゴギョウ」でなく「オギョウ」とあり、
だいたいが「ハハコグサ」の別名として「ホウコグサ」と紹介されているけれど、
実際には「鼠麴草(=ホウコグサ)」のほうが先で
それが訛って別の意味がつけられて「母子草(=ハハコグサ)」だという話もあって、
(実際、牧野博士の図鑑では「ホウコグサ」じゃないと出てこない)
なんだかワケがわからなくなってしまいます。
日本語って複雑ですね。
「御形」の表記には何か深いワケがありそうですが。

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