2013/06/17

2013-06-16:ヒメユリ

我ながら「雑やなぁ」と思ってしまうところが、
「ユリ」と聞くと、そのものを見る前にまず「やめとこ」と思ってしまうこと。
そこまで思う所以もないと思うのだけど、
同じカタチやし、とか、大きいか小さいかの違いでしかないし、とか、
どこにでもあるし、なのにみんなもてはやしすぎやわ、
などと難癖をつけてパタリとドアを閉めてしまうクセがある。
条件反射なので、これはもうどうしようもないことなのかもしれない。
だから順を逆にすると、つまり、
見た後に名前を聞いて「ユリ」だとわかると感激することがときどきある。

ヒメユリは、うちの庭で最近咲いている。
本当に無学でどうしようもなく恥ずかしいけれど、
ヒメユリだと認識して見るのは初めて。
今まで、この花はいったい何かを知らないままに
まっすぐに天を見ている様子がいいなぁと思って見ていた。
周囲にたくさんある緑とは真逆の色相の朱色。
小振りで潔く、スクッと背を伸ばして小柄ながらに堂々としている。
首をかしげて媚びているのがユリだと勝手に思ってきたので、
この花はなんだろう、と密かに思っていたのだった。

朝、「ヒメユリを撮った」と父に言われてガッカリしたのが、
名前がわかってスッとした。
そうか、ユリか。


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