茎の中心から花茎を伸ばし、
輪を描くように円状に花をいくつも咲かせている。
中心の茎も伸ばしながら咲いているので、
花は下から段々と重なっていく。
上段の蕾はまだ新しいものだ。
色は派手めの赤で華やかだが、その様子は、
なんだか色気がないけれど、建築現場の様子を彷彿とさせはしまいか。
この姿は仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから、
この名で呼ばれているらしい。
そのハナシを聞くと、より一層、建物の層が上に向けて
連なっていくのを下から眺めている気分になる。
クリンソウは、サクラソウ科サクラソウ属。
はっきり言って、恥ずかしいけどワタシは初見。
横で姉が「ていうか、サクラソウといっしょやん」と不満を漏らしている。
それよりも、これだけ派手にフラメンコのように花をつけているのに、
ベゴニアなどのように下品でなく(ごめんなさい!)、
どこか漂う“お祭り”のような素朴さが、むしろ新鮮に感じられてよい。
学名は「Primula Japonica」と言って「日本のサクラソウ属」を指すとのこと。
小林一茶の有名な句に
九輪草 四五輪草で 仕舞いけりというのがあるそうで、要するにこれは
「“九輪草”て名前やのに、四五輪で終わるんかい」というツッコミ。
でも、うちの庭のクリンソウはこんなにも花をみごとにつけている。
今しがた数えてみると、10以上もボンボリみたいな花があり、
10を過ぎたところで数えるのをやめた。
ぜーんぜん、ちゃんとあるじゃん。
ワタシが一茶に教えたる、と思わず鼻息が荒くなった。
ぜーんぜん、ちゃんとあるじゃん。
ワタシが一茶に教えたる、と思わず鼻息が荒くなった。
0 件のコメント:
コメントを投稿