2013/05/24

2013-05-24:クリンソウ


茎の中心から花茎を伸ばし、
輪を描くように円状に花をいくつも咲かせている。
中心の茎も伸ばしながら咲いているので、
花は下から段々と重なっていく。
上段の蕾はまだ新しいものだ。
色は派手めの赤で華やかだが、その様子は、
なんだか色気がないけれど、建築現場の様子を彷彿とさせはしまいか。
この姿は仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから、
この名で呼ばれているらしい。
そのハナシを聞くと、より一層、建物の層が上に向けて
連なっていくのを下から眺めている気分になる。

クリンソウは、サクラソウ科サクラソウ属。
はっきり言って、恥ずかしいけどワタシは初見。
横で姉が「ていうか、サクラソウといっしょやん」と不満を漏らしている。
それよりも、これだけ派手にフラメンコのように花をつけているのに、
ベゴニアなどのように下品でなく(ごめんなさい!)、
どこか漂う“お祭り”のような素朴さが、むしろ新鮮に感じられてよい。
学名は「Primula Japonica」と言って「日本のサクラソウ属」を指すとのこと。


小林一茶の有名な句に
九輪草 四五輪草で 仕舞いけり
というのがあるそうで、要するにこれは
「“九輪草”て名前やのに、四五輪で終わるんかい」というツッコミ。
でも、うちの庭のクリンソウはこんなにも花をみごとにつけている。
今しがた数えてみると、10以上もボンボリみたいな花があり、
10を過ぎたところで数えるのをやめた。
ぜーんぜん、ちゃんとあるじゃん。
ワタシが一茶に教えたる、と思わず鼻息が荒くなった。


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