2013/05/27

2013-05-27:ヤマボウシ

叔母が「やぁ」と庭から現れたときに、ふたりで庭を眺めながら、
増えすぎたオウレンの種について、
または、最近のワタシと叔母の共通の興味である
メダカについてハナシをしていた流れで、ふと、
「お父さんはヤマボウシが好きだったそうよ」というハナシになった。
「小さいころに、山で、頭にいっぱいリボンをつけてるみたいな姿を見て、
『あ、いいな、かわいいな』って思ったんやって」と言うと、
子どものころに父と遊びたおしていた叔母は
「え、そんなの、初めて聞いた」と目を丸くしていた。
そう、ワタシもこのハナシを初めて聞いたときに驚いた。
父が草花を好きだということは知っていたけど、
それがヤマボウシというのは、なんだか、意外だったのだった。
ヤマボウシが花をいっぱいにつけた姿は、
なんというか、ワタシにはとてもガーリーに映ったので。

ヤマボウシ。
ここへ移植されてきたころは、
皮がはがれ木肌が露になってしまったりと、
「ちゃんと居着いてくれるかな」「移してきて悪いことしたかも」
と心配が尽きなかったそう。
でも、今ではこちら(2012年6月の記事)でも話題になったように、
父の幼馴染みのようなヤマボウシはうちの庭の中心の木となった。
おじいちゃんの葬儀のときも、
手伝いに来てくれていた近所のおばちゃんが
「まぁ、なんとりっぱなヤマボウシやね、この実は好きなのよ」
といって場を和ませてくれていたりした。
普段の会話にのぼるのに充分な存在感と個性。
うちのヤマボウシは、とてもいい木なんだなとワタシも思う。

リボンのような、または、チョウが頭に留まったような
かわいらしい花が今年もついた。
中央の丸い花が坊主頭、その周りの4枚の花弁は頭巾。
それで、“山法師”と名前がついている。

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