2013/05/27

2013-05-27:続・ナマエモシラナイキ



姉とパトロール中に「どこから来たんかな」と言っていた
この“ナマエモシラナイキ”とは、
父が言うには、どこかからヒョイと来たワケではないそうだ。

出所は天狗高原のちょっと手前にあるうちの山。
この家ができたころ、うちの山で、庭に移植する木を物色中に、
「なんやろニャ、この木、かわいいけニャ」と
おじいちゃんはうれしそうに持って帰ったそうだ。
さりげなく石段から自然に出てきた“変わった子”を演出して、
かわいらしく見せたかったのか、おじいちゃんが、
ちょうどこの石段から出てくるように植えたとのこと。
父は、石段から出てくるのが不憫に見えて
いつかこっそりなんとかしてやろうと思っていたらしいが、
「花がついてしもうたけニャ、かわいいけニャ」と
この場所で様子をみることにしたらしい。

意外だったのは、ヤマユリやツバキなどの派手でわかりやすいものか、
もしくは有用性の高いもののほうが好きなはずと思っていたおじいちゃんが、
この木を「かわいいニャ」と言って穫ってきたハナシだった。
ワタシからしてみれば、おじいちゃんの好みの対局にあるように見える。
地味で弱々しくも見えるこのツツジのような木。
並んだベル型の小さくて白い花たちは、
今にも開きそうに唇をとんがらせているようにも見える。



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