2013/05/29

2013-05-29:オダマキ








































毎日、こうして更新していると、
提供してもらう写真や教えてもらうハナシの偏り方にも、癖があるなと思う。
同じ植物でも、人によって見る角度が違うことに気付く。
好みの問題というのは、知れば知るほど奥が深い。
父と姉を遠くから見ていたときなら、単にふたりとも
「植物が好きなんだね」と思っていただけにすぎないのが、
最近はようやくほんの少しだけ、それぞれの好きな植物の傾向がわかってきた。
「植物が好き」というのは、全部の植物を好き、というのだと思っていたけど、
そうではなかったという、ごく当然のことを知って驚いたのだった。
とても新鮮な発見だった。

わからなければ、見ようともせず、理解しようともせず、
触れることも感動することもなく、ただ通り過ぎているだけなんだナ。
必要がないと思う知識はすぐに刈り取ってしまっていたんだナ。
知ることで、新しい反射角度が加わるような気がする。
“雑草はない”と牧野博士が言っていたそうで、
この“雑草はない”の解釈は、ワタシの頭の中ではこういうことでオチた。
植物を知り、自然を愛する人ならば、
他のもっとしっかりとした解釈をするんだろう。
その辺り、まだまだワタシはピュアで少し恥ずかしい。

オダマキの、このタネのビジュアルは、完全にワタシ好み。
写真は梅雨入りの直前に父が撮影。
撮って、と頼むと「花のほうが見栄えするのに」と父と姉が声をそろえた。
名前も花のカタチに由来する。
キンポウゲ科のオダマキ属。
ワタシは、今年の花は見なかった。
先日のクリンソウの近くの木陰で、
小さく口をとんがらせながら空を目指しているようで、
つい「がんばりや」という眼差しで見てしまった。
もう少しすれば、種がはじけて落ちるのだろう。

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