2011/07/08

2011-07-08:ノギラン

ルーペなどで拡大して見てみると、
この先端は、赤く染まったテトラポットみたい。
いや、テトラポットというよりも
球体から規則的に突起が出ているような、
あ、こういうカタチ、何と言っていたでしょうか。
もどかしい。
このひとつずつの突起が名前の由来だそうです。









花のほうも拡大して見てください。
(へんなトリミングですいません!)
淡い赤褐色を帯びたクリーム色の花が
いくつもいくつも
ついているのがわかるでしょう。
なんというか、
いくつもの布(きれ)を
羽に見立てて下半身にまとった
スマートなのにスイートでゴージャスな
カクテルドレスみたいです。


葉は放射状に並んで地中から直接這い出す根出葉。
ロゼット葉ともいうらしく、こういう葉を持つ植物は
背が高くなれないそうです。
ノギランも10cm程度の高さ。
つまり、他の植物と背伸び競争をすれば簡単に負けてしまう。
生育地は「湿原などに多い」と記されていることが多いですが、
これも、湿原の形成環境が生育しにくい環境だということを
意味しているようです。

他の人のやらないことを、誰もいないところで。
華やかに見える着飾ったオシャレ花も、
なかなか苦労を重ねているようです。
誰も行きたがらない場所で、
それでも美しく立っている姿は凛として見えます。

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