2011/07/07

2011-07-07:ヤブマメ

























くるりと先を丸めた花は、
シフォン生地のようにやわらかでロマンチック。
葉は互生で毛があります。
これは、ヤブマメだろうということでした。
蔓が他の植物に絡み付き、支えられながら伸びています。

ヤブマメも、キキョウソウのように開放花と閉鎖花を持っています。
閉鎖花は地中にあり、自家受粉をします。
休眠することなく発芽成長し、親の生育地を受け継ぎます。
閉鎖花は決して派手ではないけれど、子孫を確実に残すための戦略。
発芽率はなんと、80%にもなるそうで。
ちなみに、閉鎖花からできた地下の豆は、美味しいものらしい。
華々しく生を遂げる開放花は、
親とは違う場所での子孫繁栄を目指しますが、
発芽率はわずかに2.5%なんだそうです。
光を受ける加減によって、花の程度は調整されています。
…なにか、どこか身近で聞いたような話ですね。

今日は七夕。
儚く美しい恋愛物語も、生命の話として捉えるならば、
織り姫と彦星は開放花のように思えます。
織り姫にとっては地球、彦星にとっては地球ではないどこか。
言葉や文化を超え、遠く離れた地を目指したくなるのは、
そういうことも関係しているのかもしれません。

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