花はとても小さく、タテにほんの7mmほどしかありません。
この下に向いたカタチが、
かつて武田信玄なんかも使っていた「采配」に似ていることから、
「采配蘭」と名付けられたそうです。
山地の樹陰に生育します。
このサイハイランは、長野県の育草園にて入手したようです。
調べてみてわかったことですが、
光合成のみで自活することができないらしく、
採集・移植直後は蓄積された養分で生きるようですが、
多くの場合は数年でそれも尽き、衰弱枯死するとのこと。
土中の共生菌からの養分提供に強く依存する
混生栄養性の植物なんじゃないかというのも推測の域。
未だ栽培技術も移植技術も確立されていない、ということはつまり、
自生でしか生きられないということです。
すでに多くの地域で絶滅危惧種に登録されているというのに。
小さな星形の花を、首をもたげて咲かせるサイハイラン、
名の由来とは違い、線が細く、たいへんに繊細な花なのです。
調べていると少し寂しい気持ちになってきました。
うちでは今2年目。長く生きてくれればいいのだけれど。
10日ほど前には、
こんなにたくさんの花をつけていました。
今日撮影してもらったものは、
遅れて咲いたかわいい子たち。
よく見てみると、
蜜をあさっているアリの姿も。
そのアリの大きさが
1.5〜2mm程度と言えば、
この花の大きさが
なんとなくわかるんじゃないでしょうか。
そのくらい、小さな小さな花です。
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国道197号線沿いを撮り続ける
ブログ『R197』。
祭りの笑顔は
不思議とこちらの笑顔を誘います。
これは屋久島ケイビランです。
返信削除そうなんですか。私植物初心者。家族に習いつつ、ネットで調べつつ、ブログを書いています。ぜひ、ご教授をお願いします。
返信削除再調査してみます。
ご指摘ありがとうございました。やはり、言われましたとおり、ヤクシマケイビランのようです。失礼いたしました。そうしてきますと、文章も全く違ってきますので、ちょっと恥ずかしい。タイミングのよい時に、間違いを正しておきたいと思います。
返信削除また、お気づきのことをご指摘いただきますよう、お願いいたします。
サイハイランは私の庭では2個体植えています。
返信削除今年で3年目です。
そのうち1つは一度芽を出さなかったので消えたと思ったのですが、最近になって大きな葉を出し、回復(?)しました。
ただ、このサイハイランは半腐生植物といわれるだけに意外と栽培困難種であるようです。
この種類に手を出したことを少し後悔しています。
今後、何年維持できるか分かりませんが、できる限りの手立てをしたいと考えています。