2011/07/28

2011-07-28:オトギリソウ


















うちの庭…というか、地元には、たくさんの虫も住んでいます。
夏になると、やはり…増えてくる。
先日、牧野植物園のイベント「夜の植物園」に行ってきましたが、
夏の植物(特に夜に花開く植物とのことですが)は
香りもけっこうなもん。
さらに、ハエの舌の長さを意識したカタチの植物があるなど
虫がここに来てくれる、と期待をしているものが多いそうです。
だから夜に目に映りやすい白などの明るい色をしているものが多いそう。
春から夏は生き物がザワザワとする季節。
蚊やハチ、ムカデなど、私たちにとっては歓迎しにくい者もいますが、
それはそれ、としてみましょう。

さて、これも夏の花、オトギリソウです。
ハチが蜜を吸いにやってきています。
私たちには香りのわからないものもありますが、
ハチたちにはその香りがわかるようで。
一体、どんなふうに誘われるんでしょうかね、オトギリソウの場合。

名の由来・花言葉が物騒ですが、それも、この薬効の証でもあります。
※平安時代、鷹匠をしていた兄(晴頼)が、鷹を治療する薬として使っていた植物。
秘伝としていたのに、弟がその名を漏らしてしまったため、怒って弟を切ってしまった。
葉や花の裏には黒い斑点がついていますが、それは弟の血が散ったから、というような由来があります。
花言葉もなんと、「怨み」「秘密」と。けっこうオドロオドロしいんです。
薬としては、切り傷やリウマチなどに効くそうです。
その一方で、使用法によっては、皮膚炎を引き起こすようで。
(黒い斑点のところ=弟の血と言われる部分を使うと引き起こすよう)
善も悪も両面ある感じで、なかなか…。
かつてはエイズの治療薬として期待され、研究されたこともあるそう。
結局は皮膚炎を引き起こすという副作用が確認されたのみで
エイズの治療薬とはなりえませんでしたが、
とにかく、そのくらい効果のある薬草として期待されているわけです。

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