2011/07/21

2011-07-21:フジバカマ(?)


















淡紅紫の小さな花。
秋の七草に数えられますから、
本来は秋にはもっと密生して咲くのだと思うのです。
ようやく台風の残り風も終わった爽やかな日に、
この日を逃すまいと咲いたような心持ちなのでしょうか。
…と、フジバカマと思って書いていますが、
実際のフジバカマは茎が紫色なので、
違っているかもしれません。(誰か教えてください!)

フジバカマならば、
奈良・平安の時代に中国より帰化した植物だそうです。
平安時代に編纂された日本最初の百科事典『和名抄』には、
蘭の名に対して、本草和名では布知波加万(フジバカマ)と言う。
新選万葉集では別に藤袴の二字を用いている。
というようなことが記されているようです。
花弁が袴のようで、色も藤色ということからの名前です。
平安時代には、この茎や葉っぱを干して、水につけて髪を洗ったんだとか。
だから、
藤袴 きて脱ぎかけし 主や誰
問へどこたへず 野辺の秋風(源実朝 金槐和歌集)
とも詠まれているし、そういえば『源氏物語』にも登場しますね。

咲いているのは、木々の陰にて鬱蒼と繁ったところ。
本当は、今日はネジバナを探していたのですが、
木々の隙間からこぼれる光と藤色がキレイだったので。

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追記1

先日紹介したフシグロセンノウ
こないだの写真の脇に
見えていたツボミが
キレイに咲きました。





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業務連絡
タイトルの写真を変えました。
台風6号襲来のとき、2階から庭の小道を撮ったものです。

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